一つになれないなら、せめて二つだけでいよう

本当

こんにちは、マスオです。

毎日どんどんとアクセス数が増えて嬉しい限りですがもうすぐ終わるという現実…f^_^;。

まぁ全曲語り終わってもまた何かしらクリープは活動していくのでそれについて語っていこうかなぁというところです。

さて今日は、メジャー3rdアルバム『一つになれないならせめて二つだけでいよう』より『本当』について語ります。

上のPVは尾崎さんが初めて監督されたようで、何気ない日常を描いた作品ですね。お相手は映画『百円の恋』で主演された安藤サクラさん。

二人は初対面だったみたいで、なんか微妙な距離感があって笑、どういう関係なんかなって思わせるところが面白いですね。

曲調はゆったりとした時間が流れる曲で、どちらかというと「聴かせる」曲となっています。

歌詞が面白いので是非歌詞を見ながら聴いてほしい一曲です。というよりクリープハイプは全曲そうして欲しいですが笑。

例えば『一言で言えば「一言で言えない」 捻くれた気持ちで真っ直ぐ歩く』とか、尾崎さんの捻くれた性格を「本当の気持ち」で描いていることから、このタイトルなんでしょう。

このアルバムでは尾崎さんが自分の内面と向き合う曲が多いように感じます。
大丈夫』しかり『社会の窓と同じ構成』しかり『二十九、三十』しかり。

曲に戻ると、サビでは歌詞がしりとりになっています。

『ただいま まってた たわいもない いつものしりとり』というふうに。

この曲では歌詞が上記の通り展開され、日常の大切さ、当たり前である事が当たり前ではないのかなぁなんて思わせてくれる歌詞ですね。

尾崎さんもそういう風に感じて、この曲を書いたのかもしれません(憶測)。

雑誌等でもこの曲については「自分の内面を歌詞に反映する事ができた」とおっしゃっていたのでまぁそういう事かなと思いますね。

私がこの曲の歌詞で好きな所は1番サビの『ずっと探してた物はずっと前に見つけたのかな』と、それに対応する2番の『ずっと手にしてた物はずっと前に無くしたのかな』の部分です。

ここの表現は深いな、と思いました。

尾崎さんは売れたくて、評価されたくて長い間不遇の時代を過ごしてきたけど、今の自分を振り返ってみるともう売れてるじゃん。こんなに沢山の人が評価してくれてるじゃん。って事に気がついたのかもしれませんね。そんな事を考えさせてくれる描写です。

と、同時に、素人時代の自分や人間関係はいつの間にか変化していて、無くしてしまっていた事に気付いたんでしょう。

これは尾崎さん自身の内面を描いた曲ですが、私自身も同感できる部分が多々ありますし、皆さんにも思い当たる節があるのではないでしょうか。

昔願っていた事が叶ってしまい、それが日常化するとそれだけでは満足出来なくて、更に上を目指そうとするんですけど、振り返ると自分が願っていた事は少しでも手に入れていたんじゃないでしょうか?

そして無くした物も多少なりともあるはずです。

曲の終わりではそんな日常がずっと続く事を願っているんですが、尾崎さんの歌詞なので(でもそういうわけにもいかないんだよなぁ)みたいな裏を読んでしまいますf^_^;。

尾崎さんの当たり前、というのは良い曲を書いて、CDを出して、ライブをして、スワローズを応援して、酒を飲んでみたいな日々がずっと続けばいいなぁという事なんでしょうね。

私も、尾崎さんがそんな日々を過ごす事を願っています。

それでは、今日はここまで。

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